看護師必見!円満に退職するための伝え方は?

退職したいけど、上司に報告するのは、正直気が重いし、引き止められたら説得できる自身がない…と不安に思う方は多いのではないでしょうか。

辞めたい理由は、人間関係や、労働環境、給料など、現職場への不満やストレスが多いと思います。

しかし、それを伝えてしまうと円満退職は難しくなるでしょう。

円満の退職するためには、上司の説得に負けないように、事前に計画を立てておく必要があります。

報告する際には、円満に退職するための理由と、引き止められにくい伝え方の準備が必要になりますね。

そして、実際にどんなタイミングで退職希望を上司へ報告するといいのでしょうか。

ここでは、円満に退職するために伝え方のポイントについて紹介します。

私の退職の伝え方はこんな感じでした

1度目の退職

1度目の退職は看護師5年目でした。

退職したいと思った理由は以下の3つでした。

  • プリセプターや、チームリーダーという役割を一通り経験できた
  • 違うことを学びたいが院内にはいきたい部署がない
  • 違う病院でも働いてみたい

キャリアアップといえば、聞こえはいいですが、正直言うと、次になにがしたいかは全く決まっていませんでした。

ただただ、辞めたいという思いが日ごとに強くなっていった感じです。

退職にはネガティブな理由はよくないことは、しっていたので、理由はスキルアップにしようと決めました。

伝えたタイミング
この病院では、部署移動の希望を夏に調査されるので、そのタイミングで、退職の意向を伝えました。

上司への報告の際に意識したことは以下の内容になります。

  • 半年前までにいう
  • あいまいな理由を言わない
  • 退職の意志がはっきりしていることを伝える

早めに報告して、退職の意志が強いことをアピールしようと意識しました。

退職時期については、公立病院なので、3月の年度末退職です。

退職後の就職先については、忙しいなかでの就職活動だと焦って決めてしまいそうなので、落ち着いてから決めたいと思っていると伝えました。

1月ごろまで引き止めに遭いましたが、最終的には円満に退職できました。

2度目の退職

2度目の転職については、看護師9年目でした。

退職したいと思った理由は以下の3つでした。

  • この病院で学びたいことは一通り学べた
  • そろそろ心臓系の勉強が必要だと感じた
  • 忙しい病院なので、体の負担が大きい

退職時期は、退職金がもらえる満3年目にあたる8月に決めました。

伝えたタイミング
退職時期が年度途中になるため、次年度の役割が決まる前に3月の時点で退職の意向を伝えました。

上司への報告の際に意識したことは以下の内容になります。

  • 年度末までにいう(約5ヶ月前)
  • あいまいな理由を言わない
  • 退職の意志がはっきりしていることを伝える

引き止められるのがいやだったので、ちょっとずるいですが、「ほんとは3月で退職したかったけど、病院が人手不足なので、8月までは退職時期をのばしますよ。」という感じのことをアピールしました。理由もキャリアアップですし、最終的には退職を認めてもらえました。

職場の人にも、ネガティブな退職理由は一切伝えないようにして、上司に伝えた内容と同じ理由で貫きました。

ネガティブな理由を聞いて気分のいい人はいませんので、気持ちよく送り出してもらえるようにポジティブな内容を伝えましょう。

こういった私の体験談を踏まえて、意識したポイントを順番に掘り下げていきますね。

円満に退職できる理由とは?

退職理由は様々だと思います。

実際、ポジティブな理由より、ネガティブな理由(職場への不満)が多いのが現実だと思います。

しかし、円満に退職するためには、ネガティブな理由はふせておく方がよいでしょう。

職場への不満は、自分の印象を悪くしたり、退職まで働きにくくなってしまうことがあります。

また、すぐにばれるような嘘をつかないことが大切です。
例えば、実際に引っ越さないのに遠方へ引っ越すなどと言うと、後でばれたときに印象が悪くなります。

私の経験

業界は看護師間のつながりが深いため、次の職場にまで個人の情報が伝わる可能性が高いので注意が必要です。
実際に、転職してきた看護師の前の病院での評判や、退職時に職場とトラブルがあった人などの情報が耳に入ることが結構あります。世間は狭いです(^-^;

退職理由は、必ずポジティブな理由にしましょう。

ポジティブな理由としては、以下のようなものになります。
キャリアアップやスキルアップを目指す
他施設への興味、他分野への興味

キャリアアップやスキルアップを目指す

できるだけ具体的に、どんなキャリアアップやスキルアップがしたいのかを考えましょう。

看護師や専門看護師の資格をとりたい

本当に取りたい資格がある場合は、その旨を伝えます。

もし決まっていないのであれば、「これから資格をとろうと考えているが、やりたい分野をみつけていきたい」など伝えるといいです。

取りたい資格が現職場で習得できない分野であれば、病院側も引き止めることはできませんので、円満退職しやすいです。

教育体制が整った病院でスキルアップしたい

病院によって、教育体制は異なります。

新人の教育に対しては力を入れている病院も多いですが、その後の教育体制については、病院によって違いがあります。

経験年数を重ねると、教育をする側になり、自分が学ぶ機会が減っていきます。

そのため、「ここで学んだことをベースに、さらにステップアップしていきたい」ということと育ててもらった感謝を込めて伝えると病院側は引き止めにくくなります。

他施設への興味、他分野への興味

他施設への興味、他分野への興味についてはキャリアアップ、スキルアップの項目でも書きましたが、今の病院では得られないものであることを伝えることが大切です。

今の病院でも取れる資格や学べる分野であれば、引き止められる理由ができてしまいますので、現職場では学ぶことができない内容であることを具体的に伝えましょう。

ポジティブな理由以外では、やむ負えない事情の場合はそのまま伝えて問題ありません。

やむを得ない事情とは、自己の体調不良や、家族の介護、育児、夫の転勤などによる退職です。

引き止められにくい伝え方

よほど人員が余っている病院でない限り、上司には必ず引き止められます。

強く引き止められないように、退職を伝える際は、以下の点に注意してましょう。

曖昧な表現をしない

職場の不満を言わない

曖昧な表現をしない

「〇月ごろに退職を考えている。」というような曖昧な表現ではなく、はっきりと「〇月に退職したい。」と伝えましょう。

曖昧な表現は、退職への迷いがあるととられやすく、引き止められやすいです。

また、退職はしたいけど、特にやりたいことがない、決めていないという場合、正直に話してしまうと退職理由が明確でないため、引き止められやすくなります。

そのため、退職理由を聞かれても、「再就職先は決めていませんが、〇〇をしたいので辞めます。」などの理由を伝えるといいでしょう。

迷いを見せないように意識して伝えることが大切ですね。

職場の不満を言わない

『人間関係がしんどい。」「夜勤が多い。」など現職場への不満を理由に挙げた場合は、上司は環境改善の提案をしやすいため、引き止めようとします。

退職理由に対しての改善案や代替案を出されたときに、曖昧な態度を取るのはよくありません。

その場で即答できないようであれば、「一日(数日)考えさせてください」というように返事をし、自分の意見をまとめてから伝えましょう。

説明してきましたが、引き止められないようにするためには、なによりポジティブな理由が鉄則です!

ポジティブな理由でも当然引き止められますが、そこははっきりと意思表示を行い、断りましょう。

また、退職理由は相手によって変えるのではなく、統一することが必要です。

退職理由が曖昧であったり、職場内の人に伝える内容が違っていると上司に伝わり、引き止め交渉が強くなる可能性があります。

他にも人員が少ない、新しい人材確保ができるまで、などの理由で退職延期を交渉されることがあります。

次の転職予定の有無に関わらず、退職する気持ちに変化がないのであれば、きちんと病院側と退職時期を約束します。

退職意向を伝える時期が遅ければ遅いほど、こちらも譲歩しないといけないことも出てくるので、有利に交渉していくためにもできる限り早く意思表示をしておくことが何より重要ですね。

上司に退職の意向を伝えるタイミングはいつがいい?

職場への退職報告時期は、労働基準法では2週間前までとなっています。

でも、実際にこの時期に報告すると、周囲の人にも迷惑をかけ、印象も悪くなってしまいます。

やむを得ない事情がある場合以外は絶対避けましょう!

退職希望はできるだけ早く伝える

報告時期としては、出来る限り早期に伝えておくほうがよいでしょう。

病院によって違い、退職の2か月~6か月前までとされていることもあります。

就業規則で、退職の意向を伝える時期を定めている場合があります。

それは、病院側としては、退職者の人数を把握し、次に採用する人材の確保をする必要があるためです。

中途採用の人材確保はなかなか難しいですし、かと言って定員以上の人数を採用するわけにはいかないからです。

人材確保のしやすい時期と難しい時期があるので、人材確保がしやすい時期に退職希望をすることで、退職をスムーズに受け入れてもらいやすいです。

そのため、職場を気持ちよく退職するためには、自分のことだけでなく、職場のことも考えて行動することも大切になります。

スムーズに退職するためには、病院の就業規則を事前にリサーチしておきましょう。

報告のタイミングも大切

では実際に報告するとなると、どのように行えばいいのでしょうか。

直属の上司に退職を報告をするタイミング作りは、なかなか難しいと思います。

まずは、出勤時に上司にアポイントメントをとり、業務終了後に時間をとってもらえるように依頼しましょう。

その際に注意すべきことは、以下の2点です。

  • 週の始めや、祝日明けは避ける。
  • 勤務時間内の面談時間設定は避ける。

週の始めや祝日明けは、休日中に入院した患者さんの状態や、病棟全体の調整があるため、看護課長は朝からとても忙しい状態になります。

また、勤務中の面談は忙しいと断られたり、落ち着いて話を聞いてもらえないことがあるため、避けるほうがベターです。

ゆっくりと話ができる業務終了時がいいでしょう。

上記以外のタイミングで、上司に声をかけ、こちらが仕事の調整をし、時間を合わせるようにしましょう。

私の場合

私の働いていた病院では、退職希望の報告は9月末(半年前)とされていました。

報告のタイミングは、4月、8月、2月頃に個人面接があったので、私は8月の面接の機会を利用しましたよ。

まとめ

退職希望を報告する際は、退職理由伝え方報告のタイミングがとても大切です。

話をきちんと聞いてもらうためにも、計画を立てて臨みましょう。

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