看護師を目指す!看護学校受験の流れと対策

これから看護師になるために、看護系の学校を目指している学生のみなさん。

看護師になるための第一歩としては、まずは学校に合格することが必須です。

合格できるように受験の対策を早い時期から始めましょう(^^)/

ここでは、受験の流れとそれぞれの対策について、説明していきますね

【体験談】私の受験はこんな感じでした

私の時は、専門学校を2校受験しました。

受験内容は以下の内容でした。

  • 筆記試験
  • 面接

1日目は筆記試験、2日目が面接でした。

筆記試験

筆記試験は2校とも以下のような内容でした。

  • 国語
  • 数学
  • 生物(化学でも可)

当時、看護系の大学は少なく、狭き門であったため、専門学校を受験しました。

大学受験は考えてはいませんでしたが、自己の学力を知るために、センター試験も受けてみたりしました。

専門学校の筆記試験は、センター試験の内容と比較すると簡単な問題でした。

しかし、筆記式なので、逆にちょっとしたミスが点数に響くので、慎重に答えを書きました。

看護専門学校を受験する人は文系の人もけっこう多くて、生物で受験する人が多い中、私は化学での受験をしました。

化学で受験した人は、10人もおらず、配点は生物と同じように計算されるので、「化学の方が難しかったらどうしよう。」と焦った覚えがあります。

面接

2日目は、面接でした。私が経験したのは以下の2つのパターンです。

  • 個人面接
  • 集団面接

質問内容はどちらも特別違いはなく、志望動機や看護師を目指そうと思ったきっかけ、どんな看護師になりたいかなどでした。(すべては覚えていませんが、、、)

どちらも緊張しましたが、私個人としては集団面接の方が緊張しました。

個人面接では、自分の意見を言えばいいですが、集団面接になると、他の人と同じ意見だけでは、印象が薄くなりますし、他の受験生の意見に対しての発言を求められることがあるからです。

身だしなみについては、高校時代はメイクもしてなかったので、制服やくつを綺麗にすることや、髪をきちんと整えることを意識しました。

態度、マナーについては、面接時の入室方法や、質問に対する答え方、話し方を、何度も学校でシミュレーションしたり、友人と練習をしました。

面接は自信がなさそうにしていると、相手に消極的な印象を与えてしまうので、自信はなくても、大きな堂々とした態度で臨むことが合格するポイントです!

結果は、2校とも合格することができました。(^_^)

このような私の体験談を踏まえて、受験の対策について意識したポイントについて順番に掘り下げていきますね。

看護学校受験の流れ

看護学校受検の流れは以下のようになります。

1日目 筆記試験

大学受験のセンター試験はマーク式テストですが、看護学校の試験では、記述式のところもあります。

各学校ごとに出題科目が違います。事前に把握し、ポイントを押さえて学習しましょう。

2日目 小論文、面接

1日目の筆記試験が終わった後、2日目に試験が行われます。

小論文は、どの学校でもあるわけではありません。

希望する学校の募集要綱のなかに記載がなければ、基本的にはないと思っていいです。

面接については、看護系大学や専門学校はほとんどのところが実施しています。

看護師は人と接する仕事なので、面接が重要視されます。

受験科目はどんなもの?

受験科目については、学校により様々です。

看護系では、特に国公立の看護大学などの受験科目は多くなっています。

看護専門学校では、必須科目と、選択科目などの計3科目程度に絞られています。

筆記試験

大学入試では、ほとんどの大学でセンター試験が利用されています。

センター試験の出題科目は国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科30科目で構成されています。

この中から、志望大学が指定する教科・科目を選択して受験することになります。

最大8科目を受験できます。

看護系の大学では、国語、地歴・公民、数学、理科、英語(リスニング含む)の5科目で受験することが多いです。

例えば、私の友人が受験したある看護系大学では国語、英語が必須科目となっています。

地歴・公民については、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理,政治・経済」の中から1科目を選択します。

数学については、「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」の中から1科目を選択します。

理科については、「物理」「化学」「生物」の中から1科目を選択します。

看護専門学校入試については、国語総合(古文・漢文を除く)、英語Ⅰ・Ⅱ、数学Ⅰ、生物基礎などの科目で受験します。

地理・歴史などの受験科目がない学校がほとんどのようです。

受験直前になって、いざ調べてみたら、一生懸命とり組んでいた科目が、自分の志望校に必要でないということになると、せっかく勉強していた時間が無駄になります。

そうならないように志望校を早めにしっかりと絞りこんでおくことで、受験に必要な科目に集中して勉強することができます。

看護専門学校は、文系の科目で受験できるところがほとんどです。

しかし、受験したい学校によって科目内容が若干違ってきます(英語が入ることもある)ので、事前に調べておくことが必要ですね。

小論文の書き方とコツ

小論文と聞くと”難しい”というイメージを持っている人も多いと思いますが、一般的な小論文とは少し違います。

看護学校の小論文は、看護師としての資質、人間性を見極めるものです。

どちらかというと、作文に近い感じです。

小論文では、テーマをきちんと理解できているか、自分の意見を持っているか、相手に自分の意見を伝えられるかということが求められます。

自分の考えを相手に伝えるということは、看護師にとって、とても大切な能力ですね。

テーマの傾向や書き方について、事前に学習し、練習しておきましょう。

小論文のテーマ

小論文のテーマに上がる内容は以下のような内容になります。

テーマ
  • 高齢化社会について
  • 心の健康について
  • 臓器移植について
  • 医療、福祉について
  • 現代社会における看護師の役割
  • 延命治療について
  • チーム医療について

最近では、かならずしも医療に関することがテーマではないことも増えてきているようです。

過去に出題されたテーマを見て、傾向を確認しましょう。

また、時事問題についてテーマが出されることもあるため、日頃から新聞や、ニュースを見るようにしましょう。

私も、普段から毎日新聞を読んだり、ニュースを意識してみていましたよ。

小論文の書き方

小論文を書く際に注意すべき点は以下の内容になります。

用紙の使い方

看護学校の小論文を書く時の字数制限は、以下のように、各学校により様々です。

専門学校の場合は400字以内、短期大学で600~800 字以内、私立4年制大学で800~1200字以内とされていることが多いです。

決められている文字数のうち最低80%以上、できれば90%以上は書きましょう。

なお、文字数がオーバーした場合には減点または採点対象外とされる場合があるため、必ず規定の文字数以内に抑えるようにしてください。

文字数が多すぎても、少なすぎても減点の対象になります。

用紙は医療施設によって“縦書き”と“横書き”の2つの原稿用紙が用いられます。

段落においては、どちらも変わらず、内容が変わる場合には「改行(一マス空ける)」しなければいけません。

また、数字においては、縦書きの場合は「一〇〇」または「百」というように漢数字で表記するなど、原稿用紙の基本的な使い方を守る必要があります。

文章の書き方

文章の書き方の基本的なルールを覚えておきましょう。

書き方のルール
  • 起:文章の出だし、承:展開、転:本題に入る、結:結論をつけて全体を構成します。
  • 5W1Hをはっきりさせて文章を書きましょう。5W1Hとは、「いつ」「だれが」「どこで」「何を」「なぜ」「どのように」ということを指します。
  • 誤字、脱字に注意しましょう。
  • 文末は、「だ・である」「です・ます」を混在させないように、どちらかの表現で統一しましょう。
  • 文末は「~です」「~と考えます」と書き、「思う」は多用しないように注意が必要です。
    「~と思う」など、書いてしまうと「自信がないのかな?」と思われてしまいます。読み手には、きっちりとわかるように伝えなければなりませんので、看護学校の小論文に使う言葉は、必ず言い切る必要があります。
    自分の主張や意見を述べるときは「~と考える。」や「~だ。・~である。」と使いましょう。
  • 一文の長さを短くし、簡潔で読みやすい文章にする必要があります。句読点が多く文章が長い場合には読みにくくなってしまうため、一文は50文字以下に抑えましょう。
  • 句読点や「」、()も1マスを使用しましょう。
  • 段落の最初や改行後の書き始めは1マス下げましょう。
  • 縦書きであれば数字は漢数字にしましょう。
  • 文の末尾は「です・ます」か「だ・である」のいずれかに統一しましょう。
  • 一人称は必ず「私」にしましょう。

基本的に小論文課題は加点方式ではなく減点方式である場合が主体になっています。

そのため、減点ポイントを減らすことが大切です。

以上のことを踏まえて、いくつかテーマに沿って書いてみましょう。

まずは、文章を書くということに慣れることが必要ですね。

自分では、書いた文章がよいのか悪いのかがわからないので、他者に読んでもらって、意見が伝わるかを見てもらうといいですね。

面接に向けての対策

看護学校の入学試験で、面接は不可欠です。面接がない学校もいくつかはあるようですが、ほとんどの学校で行われています。

面接でいかに相手によい印象をつけられるかで、結果は大きく左右されます。

人の第一印象印象は、見た目が55%と言われています。

まずは第一印象で、よい印象を持ってもらえるように身だしなみやマナーを理解していくことが必要です。

それに加え、質問されることに対して、自分の意見をしっかり伝えることが大切です。

好印象を与える面接時の服装と身だしなみのポイント

服装

・高校生が看護学校の面接にいくときは基本的に制服です。制服のポケットが破れていたり、裾がほつれていたりする場合は補修しましょう。

・ブラウスにもアイロンをかけて、制服のボタンはきちんととめましょう。スカート丈は座った際に膝が見えないようにしましょう。

・靴も消耗がひどいようであれば、新しいものにするか、磨くようにしてください。かかと部分がつぶれているような靴は避けましょう。

・バックも消耗が少ない、きれいなものにしましょう。

髪型

・長い髪は後ろで束ねるようにし、前髪は目にかからないようにしましょう。

・髪色は黒、または自然な茶色にしましょう。

化粧

・派手なメイクは避けましょう。

・まつげエクステなども、過剰になると派手に見えるため、ナチュラルに見える程度にしましょう。

・爪は短く切っておきましょう。

手は意外とみられています。

看護師は清潔感が大事なので、面接官によい印象を与えられるように、清楚できちんとした服装、身だしなみで臨みましょう。

面接時のマナー

面接では常に態度やマナーも見られています。

ここでは、基本的なマナーを確認し実践してみましょう。

お辞儀

背筋を伸ばし、腰から上体を曲げましょう。首だけ下げるのは印象がよくありません。

必ず、あいさつがおわってからお辞儀をしましょう。ドアを閉めながらなど、何か動作をしながらはやめましょう。

〜しながらは、雑に見えて、印象がよくありません。

座り方

背筋を伸ばし、背もたれにはもたれないように気を付けましょう。

手は重ねて膝の上に置き、足は揃えます。バッグは足元に置きます。

面接室に通されたら「どうぞお掛けください」と案内されるまで勝手に座らないようにします。

話し方

下を向かないようにし、質問してきた面接官の目を見て話しましょう。

語尾までよく聞こえるようにはっきりと話すようにします。

表情に気をつけて、明るい笑顔を心がけましょう。

質問に対する答えは簡潔にし、要点をまとめて話すようにしましょう。

面接で質問されること

面接でよく聞かれる質問は以下のような内容です。

質問内容例
  • なぜこの学校を選んだのか
  • 看護師を目指した理由
  • 看護師の仕事のいいところ、大変なところは何だと思いますか
  • 自分の性格のどこが、看護師に向いていると思いますか
  • この学校で学びたいこと
  • 今後どのような看護師になりたいか
  • 高校時代に力を入れて頑張ったことは何ですか
  • クラブ活動は何をしていましたか。クラブ活動を通して得たものは何ですか。
  • 欠席日数とその理由は何ですか。
  • 自分の長所(強味)、短所について
  • ストレス発散方法について
  • 高齢化、少子化についてどう思いますか。
  • 関心を持っている医療問題を述べてください。それについてあなたはどう思いますか。

これらの質問の中で自分の長所(強味)・短所については、なかなか答えにくい質問だと思います。

この質問は自分のことをどのように理解しているかという部分を見られています。

長所は、自分ではなかなか言いにくい部分ではありますが、短所ばかり伝えてしまうと印象がネガティブに伝わってしまうので、両方同じくらいのバランスで答えるようにするといいですね。

自分の長所・短所を理解していることは、今後仕事をしていくうえで大切です。

看護の仕事に生かせる内容について伝えられるといいですね。

長所はそのまま仕事の中に生かすことができ、短所は自分の傾向をつかんでいれば、対策を立てることができます。

長所は特に浮かばない人も多いと思いますが、言い方次第で、短所は長所にもなります。

いくつか参考例を挙げます。

楽観的である→ポジティブに物事を捉えられる

我が強い→自分の意見が言え、リーダーシップがとれる

自己主張が強い→積極的である

何でも抱え込みやすい→責任感が強い

よく聞かれる内容については、過去の出題内容を見て、自分なりの回答を準備しておきましょう。

自分の言葉で本当のことを言っているかは相手にはすぐに伝わってしまいます。

面接形式

面接の形式は以下の3つです。

個別面接

受験者1人に対して面接者が1人または数人という形式。

多くの学校で実施されています。

自分の志望動機、勉学意欲や長所をアピールしましょう。

集団面接

数人の受験者が同時に面接を受ける形式。

ひとつの質問に対し、数人に質問されます。

ほかの人への質問だと思っていると急に「あなたは?」と聞かれたりします。

人の話も注意して聞き、質問に答えることが大切です。

集団討論

受験生(7~10名)がグループになり、与えられたテーマでディスカッションをし、意見を述べる形式。

指導力、積極性、協調性などがチェックされます。

他の受験生の意見を否定せず、相手の意見を認めながら自分の主張を論理的に話す態度が必要とされます。

面接では「考え方」だけで判断されているわけではありません。

言葉遣いや態度、身だしなみなども合わせて総合的に判断されています。

また、すべての受け答えについて、面接者が注意深くチェックしているのは、質問の意味がきちんと理解でき、自分の意見を分かりやすく言えているかです。

まとめ

看護学校の入学試験は以上のような内容になります。

小論文や面接があるため、高校での勉強以外にも日頃から意識してテレビや新聞などから情報収集していくことが大切ですね。

小論文も面接も、繰り返し練習することで、慣れてきますので、頑張って志望校へ入学できるように頑張りましょう!

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